映画「君の名は。」の快進撃が続いていますね!
【快進撃】「君の名は。」176億円突破!「踊る大捜査線」抜き邦画歴代4位https://t.co/QSGkxpgIwU
残すは、「千と千尋の神隠し」の308億円、「ハウルの動く城」の196億円、「もののけ姫」の193億円となった。 pic.twitter.com/yBO1eHMYYK
— ライブドアニュース (@livedoornews) 2016年11月4日
そんな「君の名は。」の聖地巡礼が全国各地で行われていますが、
ここ秋田県でも主人公の女子高生「みつは」の住む町のシーンで一瞬登場する駅と県内の無人駅「前田南駅」が酷似していると話題になり、県外からも多くの観光客が訪れています。
その話題の前田南駅までの道のりを名物ローカル線「秋田内陸縦貫鉄道」に乗って実際に体験してきましたので、今回はその様子をお届けです。
武家屋敷で有名な角館町から出発
出発地点は「みちのくの小京都」としても呼び声高い武家屋敷で有名な角館町です。
まずは電車に乗るために以下のJRの改札・・・ではなく
こちらの 秋田内陸縦貫鉄道 の駅舎に向かいます。
前田南駅「記念入場券」を購入!
動画でもやりとりを少し紹介してますが「前田南駅まで〜」と伝えたところ、
11/27に発売されたばかりの記念入場券を薦めて頂きました。
↓記念にハサミを入れてもらってるときの様子。(乗車券は買ってあるので本当は別に切らなくて良い)
こちらが実際にこのとき買った記念切符。
なかなか人気のようですよ、足を運んだ際は記念に是非。
参考:「前田南駅入場券」発売のお知らせ!:トピックス:[秋田名物!秋田内陸線:秋田内陸縦貫鉄道]
【レトロな配色がかわいい】1両編成の電車で角館駅出発
出発時間に合わせてホームに向かうと、続々と乗客が集まってきました。
この日は平日だったので地元の方はほとんどいなかったんですが、ツアーで来てる中国の観光客の方が多かったですね。
内陸線は 1両編成 。
ご覧の通りデザインもカラーリングもレトロでかわいい電車です。
都心部の電車に慣れてる方は「1両wwwww」と思うかもしれませんがマジで普段から1両で走ってますからね。地元の人は通勤通学に使う電車です。
この日は観光客の方で結構席が埋まっていたので、乗った直後は席には座らず運転席近くでもたれかかりながら景色眺めてました。
運転席からの眺めが楽しいー(^^)
ちなみに、紅葉スポットや観桜名所を通るときは徐行運転になってくれるので景色をゆっくり楽しめますよ。
阿仁合駅(あにあいえき)で乗り換え
角館駅出発から1時間半弱。阿仁合(あにあい)駅に到着。
角館からだと時間帯によって前田南駅2駅手前の阿仁合駅終点の電車か、前田南まで一本で行ける鷹巣終点の電車のどちらかに乗ることになります。
今回は阿仁合駅終点に乗ったので次の電車まで1時間ほど待ちます。
そんなわけで次の電車までしばし休憩。
宣伝隊長(もりよしじゅうべい)
殿が改札付近でお出迎え。
今日もお勤めご苦労様です。名前渋いっすね。
駅舎内レストラン「こぐま亭」で昼食
朝食以降食事をとっていなかったので駅舎内にあるレストラン「こぐま亭」でちょっと遅めのお昼をすることにしました。
メニューを選んで食券を購入してから席に着きます。
駅舎内のお食事処と思ってそこまで期待してなかったんですが(←失礼)思ってた以上に本格的でした。
値段もやたら本格的というか観光地仕様なのでそこはもうちょっとお得にしてほしいなぁーほしいなぁーと強く思ったのはここだけの話として
この日は馬肉シチュー黄金ライス添え(¥1,000)を注文、ボリュームはちょっと少なめですが美味しく頂けました。
他のメニューも美味しそうだったので、今度来た時は別のメニューも食べてみたいですね。
時間潰しに阿仁合駅周辺をぶらぶら
ご飯を食べた後は駅舎を出て阿仁合駅周りをぶらぶら〜っと散歩。
とりあえず視界に入ってきた資料館を覗いてみることに。
ちょうど地元の小学生らしき子たちが授業の一環なのか、自分の少し前にこの場所を訪れてましたが、まぁ、うん、なんというか、そんな感じのところです。敢えて多くは語りません。
内陸線の歴史やら阿仁町に関する情報が確認出来るので、興味のある方は覗いてみてください。
奥の方にはクマの剥製が飾ってありました。
剥製と分かっていても軽く怖いと感じるくらいのこの迫力。
ここ阿仁町は別名「マタギの里」と呼ばれる場所で、かつては狩猟生活をする阿仁マタギの集落が点在していた地域だったようです。個人的な話で恐縮ですが、こういう歴史を知るとまだまだ秋田の中でも知らないことが多くあるなぁとつくづく感じます…。
この後も更に駅周辺をぶらぶら。阿仁町を歩いたのは自分もこの日が初めてでしたが、お寺・神社が非常に多いところですね。
上の写真のお寺は紅葉がちょうど見頃でした。綺麗です。
カフェ発見!??
と思ったら残念ながら自販機はありませんでした。映画見た人にしか伝わらないですね、すみません。
あとは今回は立ち寄れませんでしたが、待ち時間に余裕のある方は駅近くの伝承館(異人館)を覗いてみても良いかと思います。
木造のベランダで囲まれた異国情緒漂う建物が特徴です。気になる方は是非お立ち寄りください。
いよいよ前田南駅へ(阿仁合駅出発)
阿仁合駅終点の電車を降りてから約1時間半後、前田南駅に向かう鷹巣行きの電車がホームに到着しました。
こちらの緑の電車に乗って前田南駅に向かいます。阿仁合駅から2駅先、大体10分ほど電車に揺られ・・・いよいよ前田南駅到着です。
【出発から約2時間】聖地「前田南駅」到着
ようやく到着しました、前田南駅!
角館駅出発から待ち時間含め約2時間。いやいや、なかなかの長旅でした…。
初めてこの駅で下りましたが、周辺は特に観光するような場所があるわけでもなく、近隣に住んでる方の住宅や畑があるのみですね。
良くも悪くも「これぞ無人駅」。非常に静かでのどかな場所です。
噂の「前田南交流ノート」を発見!
無人の駅舎の中に入ると「前田南交流ノート」を発見しました。
ネット記事で見たことのあったみつはのイラストも発見。良く良く見たらこれ描いたの地元(秋田)の方なんですね〜。
じゃまぁせっかく来たので・・・
(カキカキカキ)
こんな感じですかね
はい、チーーズ
\ パシャー (∩´∀`)∩ /
※こまっちーはスタッフが責任を持って美味しく頂きました持ち帰りました
スマホカメラだと「君の名は。」例のシーンっぽい写真は撮れないかも?
あと実際に行ってみて気づいたことが一つありました。
上の写真で分かるでしょうか…?
駅のホームの手前端から駅舎までって実は結構距離があるんですよ。
映画の例のシーンを再現しようとしたアングルの写真は多く見かけていたんですが、こういったアングルの写真はあまり見かけなかったので、実際に行ってみて「こんなに距離あったんだ!!」となりました。
こんな感じの駅なので、広角〜標準の焦点距離で写真を撮ろうとすると駅の手前端と駅舎の距離を感じてしまうので「っぽく」なりません。
動画で実際に撮影ポイントまで歩いてみてますが、例のシーンに似た雰囲気で撮るにはこのくらい十分に距離を取って・・・
望遠でグーーーーッと引き寄せて圧縮効果効かせて撮ると、ホーム手前端から駅舎までの距離感が縮まって例のシーン「っぽく」なります。
(もうちょっとローアングルで撮っても良かったですね)
機種によりカメラの性能は異なるのでなんとも言えませんが、スマートフォン内臓のカメラだと望遠が足りないために引き寄せきれず撮りたい雰囲気で写真が撮れないかもしれません。
確実に上記のような写真を撮りたいという方は一眼レフ、もしくはミラーレス機と望遠レンズを持って撮影に臨むことをオススメします。
【フリーきっぷがお得】内陸線に揺られながらゆったりと旅を楽しもう
今回、突如人気の無人駅となった前田南駅に実際に足を運んできたわけですが、色々お話伺ってると電車の本数が少ないせいもあってか、特に県外の方は直接目的地周辺まで車で訪れる方が多く内陸線の利用者はそこまで劇的には伸びてないとのこと。
これはちょっと残念…。
2000円で1日乗り降りし放題の「ホリデーフリーきっぷ」がおすすめ
目的の駅を訪れるだけでも楽しいと思いますが、この記事でも紹介したように内陸線はレトロな外観の列車に揺られながら、四季ごとに異なる魅力を持った秋田の景色が楽しめます。
祝休日であれば往復出来て途中下車可能な「フリーきっぷ」が¥2,000なので、県外からお越しの方や普段1両の列車には乗らないという方は是非この切符をご利用頂ければと思います(平日のフリーきっぷは¥2,500)。
他にも内陸線はお得な切符がちょっとありすぎて悩むくらい豊富に取り揃えられているので、良く分からないという方は駅員さんに一番お得な切符を聞いてみましょう!
参考:お得な切符:[秋田名物!秋田内陸線:秋田内陸縦貫鉄道]
「そろそろ紅葉が見頃だな〜」なんて思っていても、数日後にはあれよと言う間に雪景色になんてことも。
聖地巡礼目的の方もそうでない方も、是非実際に電車に乗って移動中の車窓からの景色も楽しんでほしいですね。
(この記事の訪問日から2週間後にはこの通り)
【ここだけの話】夜の雰囲気がまた良いんですわ、これが。
ついでに個人的なおすすめポイントをもう1つ。
「君の名は。」の効果もあり日中の内陸線(前田南駅)のイメージをお持ちの方が多いかもしれませんが、日が沈んだ後に街灯もない暗闇の中から1両編成のローカル車両が光を照らしながら迫ってくるこの感じ。
これがまた非常に幻想的で良いんです。
こんなのも撮れたり(レタッチ済み)。カメラ好きの方は夕方〜夜に訪れるとまた違った雰囲気の写真が撮れて楽しいと思いますよ。
「君の名は。」で秋田内陸縦貫鉄道を知った!という方も少なからずいらっしゃるかと思いますが、秋田に足を運んで頂いた際は、是非実際に列車に乗って目的地までの移動の時間も楽しみながら、ゆったりとローカル線の旅を楽しんでいただければなと思います。
以上、角館町から前田南駅までの秋田内陸縦貫鉄道の旅の様子をお届けしました。
ではでは今回はこのあたりで。それでは!
※おまけ
帰りももちろん内陸線で。到着した頃にはすっかり夜でした(PM19:00)。
角館武家屋敷にちょっとだけ寄り道。
初雪も降ったし、紅葉もそろそろ見納めかな。
参考:紅葉ライトアップ イベント – かくのだて観光Navi
聖地巡礼・写真撮影等でお越しの方へ
マナーを守った見学にご協力お願いします(前田南駅)
訪問時、駅周辺の土地を管理している方にたまたまお会いしお話させていただいたんですが、映画によって多くの方が訪れるようになったことはとても喜ばしいこととお話ししてくれた一方で、駅に続く歩道の入り口付近の花が車の進入により踏み潰されてしまったことに非常に心を痛めていました。
前田南駅周辺に駐車場はありません(駅舎に続く道も車は進入禁止です)。
車でお越しの際は一つ隣の「阿仁前田駅」の無料駐車場を利用、もしくは最寄りの駐車場を確認した上でマナーを守って見学頂くよう、県民として心よりお願い申し上げます。