CLOCKNOTEをご覧のみなさん、こんにちは。そうすけ(@sosuke14jp)です。
気がつけばもう2016年ももう7月。梅雨が明け、そしてこれからは太陽の照りつける夏場と体力が必要なシーズンへと突入していきます。そんなシーズンを乗り切るために有効としてよく耳にするものといえば粘り気のある食べ物。
パッと思い浮かぶ範囲だと、納豆、めかぶ、とろろといったところでしょうか。こういった食材は好き嫌いは分かれそうですが個人的には大好きです。
そんな粘りある食べ物として今回紹介したいのが「ギバサ」。
秋田では頻繁に食べられる海藻類なのだとか。一般的には「アカモク」と呼ばれるもののようですね。
実は私自身、今回レポートするにあたり初めて名前を聞いた食品。見るのも初めて、食するのも初めてです。そんな正体不明の存在に緊張しつつ、早速チャレンジしてみました。
ギバサ開封。解凍前から感じられるネバネバ感
今回送っていただいたギバサがこちら。冷凍してパッケージ詰めされているタイプの商品です。
内容量は200gほどですが、凍っていることもあり思っていた以上にズッシリ!とした塊という印象。
解凍すればこのまま食べられるようですね。
出来立てのみそ汁、麺つゆと敢えて、といった調理例も書かれていました。
解凍前にパッケージの封を切って撮影した写真。まだカチカチに凍った状態ですが奥のほうで糸を引いているのがわかります。ネバネバがすごそう・・・。
みずみずしさを感じる見た目、やや強めの磯の香り。
初めて口にする食材ということでいつも以上に念を入れて食べ方を調査した筆者ですが、パッケージに書かれている調理例の他にも、簡単に試せそうなものをいくつか見つけることができたので思い切って1パッケージまるまる解凍することに。
少量ずつ食べたい場合も細かく刻まれている分凍ったままでも砕きやすいと思います。
わかめやめかぶといった普段見慣れている海藻類と比べると繊維は細めですが、粘りの量が多く感じられます。あとは写真を見て頂いて分かる通りとてもみずみずしいです。
まるで滝!予想以上に強力なネバネバ感
粘り気のある食べ物といえば無性にかき混ぜたくなりますよね。そんなわけで早速かき混ぜたのですが、ちょっと尋常ではないレベルのネバネバ具合に驚いてしまいました・・・。
混ぜて持ち上げたら軽く糸を引く程度かな、と想像していたものの、ギバサが流れ落ちても残るネバネバウォール。ウォールというかフォールというかもう ネバネバの滝 ですねこれは。
顔を近づけてみると鼻に届く磯の香りはやや強め。
粘り気のある海藻類ということで個人的にはめかぶに近いイメージを持っていましたが、粘りの強さや磯の香りといったポイントでだいぶ違うものであると印象付けられました。
まさに海のとろろ?なめらかな口当たり、広がる磯の香り。
さて実食ということで、まずはパッケージにも書かれていたみそ汁に入れてみることに。
少しずつ・・・とビビりつつ入れてみた様子がこちら。食べたことのない食材ということもあって、ビジュアル的には結構な違和感を感じます(私だけ?)。
少し混ぜてからみそ汁を口に運んでみると、なんともなめらかでキメ細かい口当たり。
刻んであることもその要因と思われますが、食感として海藻という感じ(繊維のキシキシした感じ)があまりありません。知っている中で最も近いと感じたのは「とろろ」。口の中に広がる磯の香りも含めると、さしずめ海のとろろといったところでしょう。
ご飯とも合う!・・・んだけど・・・!?(混乱)
「とろろなら・・・!」と次はめんつゆを少し垂らし、混ぜた状態でご飯の上に乗せてみることに(この食べ方もネットで調べて見つけていたんですけれどね 汗)。
味噌汁の時は異なり、ギバサ自体がひとつの塊としてドロっとしています。端でご飯と一緒にリフトアップしてみると・・・見事にズルズルとずり落ちていきました(笑)。これはもう豪快にかき込むしかないパターン。
覚悟を決めてすすり出すと強烈な粘りで大きな塊がずるずると口に入ってきます。うまい。
でもなんでしょう・・・舌で感じる味は海藻という印象ではなくとろろに近い感じ。
視界に映るのは緑の海藻、でも口で感じる味はとろろ。
美味しさに満足しつつも頭の中は大混乱でした(笑)。
これは良い!そばとギバサの組み合わせはかなりおすすめ
最後に蕎麦で締めることに(食べ過ぎ)。
かけそばをやや汁少なめに作り、先ほど残っていたギバサを ドカーン!
・・・調子に乗ってギバサを奮発しすぎましたねこれ(編集長ごめんなさい)。
汁でだいぶ薄まっているのでだいぶ塊感はなくなりました。ですがこれでも箸で持ち上げてみると見事な蕎麦への絡みっぷり。結局ズルズルとかき込みたくなるパターン。
早速思いっきりすすり上げてみると・・・こ、これはっ!!
めちゃくちゃ合うじゃないですか!
漂う蕎麦と磯の良い香り、とろろのような味わい。食べる前の緊張はいったい何だったのか、今回試した中でも一番の相性の良さをこの蕎麦とギバサの組み合わせに感じました。
まとめ:そのままでも組み合わせでも美味しいギバサ。一押しはそば!
今回はかけそばをベースにギバサと合わせてみましたが、ずばりこれからの季節ならざるそばのつけつゆにギバサを入れてなんて食べ方が良いかと思います。
醤油やめんつゆとの相性が良いので、ギバサにこれらを少し垂らしてそのまま食べるのもアリでしょうね。その際は食べる前に冷蔵庫で少し冷やしておくと、美味しさがなお増して楽しめそうな気がしました。
今回試した商品は秋田県物産振興会楽天市場店にて購入できるとのこと。冷凍された状態で届き、約3ヶ月程度の保存が効くようなので、今から注文しても(日持ち的には)この夏をカバーできそうですね。
同じ東北に住んでいながらこれまで30年、一度も遭遇したのことのなかったギバサ。ネバネバ好きなら気に入る可能性高し、な一品です。ぜひお試しあれ!